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日本はなぜ世界でいちばん人気があるのか 竹田 恒泰 (著)

著者は皇族の家系であり大学講師の竹田恒泰氏。インパクトのあるタイトルと高貴な血筋の学者さんが書いたということで読んでみた。

感想は一言で言うと、期待ハズレ。

本の構成は

 A)タイトル:日本はなぜ世界でいちばん人気があるのか 
 B)アニメやミシュラン掲載店や工業製品等が評価されている。
 C)天皇は素晴らしい。

となっている。A)の事例としてB)を挙げて、B)の理由としてC)があるという内容。

まずB)がおかしいところ。
文化的な優劣は評価できないのは当たり前として、それでは話が進まないから市場に受け入れられているかで人気を計る。これは分かる。こういう基準では日本のアニメよりもディズニーやハリウッド等のアメリカのコンテンツ産業の方が世界から評価されている。食文化にしてもファストフードをはじめとするアメリカの食文化の影響は日本食の比ではない。

よって著者の論理展開では世界でいちばん人気があるのはアメリカということになる。


B)の理由、つまり「なぜ」の部分が「C)天皇は素晴らしい」になって唐突感がある。古事記や日本書紀を持ち出して長々と天皇賛美を書いているけど、「なぜ」の部分は職人は天皇に献上することを夢みて努力してきたといった箇所が僅かに見られるだけ。この部分が一番重要なのに全くと言っていいほどスルーしている。

ドラゴンボールの作者は天皇に観て頂くために日々精進してドラゴンボールを描いたとか、江戸前寿司は天皇に献上するために江戸の職人○○が考案したとか、天皇はB級文化とかB級グルメを愛でていたとか、こういう事実を列挙して「なぜ」の部分と自分の主張(天皇賛美)を肉付けしなくてはいけないのにそれが全くない。事実の発掘が出来なかったのか、著者の思考では仮説の検証は不要なのか分からないけど、大事な部分が欠落している。

論理的に破綻していて説得力ゼロ。慶応で教えているみたいだけど、(主張は別として)このレベルの講師を採用するってどうなの? 学力低下は子供だけの問題じゃないのかもね


著者の主張で面白いと思ったのは「科学で神話を否定するなんて愚の骨頂、神話は科学によって補強されるべき」というところ。どうも大昔の神話の世界が著者にとって全ての基準であるらしい。宗教に嵌る若者も多いし、現代において人間が神話や宗教に何故心酔するかを調べたら面白いかもね



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銃・病原菌・鉄 ジャレド ダイアモンド(著)

銃・病原菌・鉄〈上巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎銃・病原菌・鉄〈下巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎

なんで世界にはこんなに格差があるんだろう? ヨーロッパや東アジアに暮らしている民族と北米に移民した子孫達が世界の富・権力を独占している。 なんでやねん? 白人や日本人が生物学的に優れているから?

こんな素朴で普遍的、タブーともなっている疑問に答えているのがこの本。目から鱗的な面白さを味わえる。朝日新聞のアンケートで00年代の本で1位になっていたり、ピュリッツァー賞も受賞しているらしい。

本のタイトルはヨーロッパがアメリカ大陸を征服できた直接的要因である銃と病原菌と鉄からきている。

rthcjなんて歴史と言えば戦国時代以降しかよくわからないし、大和朝廷以前になると?というか意識することもあまりない。世界史的視点も乏しいし。

この作者は氷河期が終わった1万3000年前から歴史を見ている。世界中の民族が石器を使っていた頃からの変遷を見せている。スケールがデカイ 論文じゃないし、解説に必要な膨大な知見を掻い摘んでいるけど、論旨はズバリ伝わってくる。

大河ドラマもびっくりの壮大な歴史ロマン。ハードカバーの上下巻で4000円近くするけど、読む価値ありかな



だから、僕は学校へ行く! 乙武 洋匡(著)

乙武さんから見た教育の現状とそれに対する思いが綴られている。

防犯、いじめ、不登校、障害、格差、地域との関わり・・・、難しい問題が山積の現在の教育現場。今まであまり気にすることが無かったけど、現場にいる人達は大変だなぁと感じた。きっと昔から大変だったと思うけど、年々大変さが増大してそう。

この本から感じたのは、教育は目標設定が困難であること。会社だと売上げ・利益対前年○○%up等の目標(What)が設定されて、それをどう達成するか(How)を議論し実行するという比較的分かりやすいフローがあるけど教育はそれが難しい。

○○高校・大学に何人合格させるなんていう目標なら設定しやすいけど、こういう数値化できる目標は教育にはあまりない。何処に向かうか(What)、どうやって行くか(How)の正解がないというか正解が人の数だけあって多くの人から同意が得られるものがなさそう。誰もが同意しそうな所謂「知・徳・体」は抽象度が高すぎてリーマン的発想だと目標にし難い印象かな。

リーマン経験のある人を教員に採用したりする試みがあるけど、もしも自分だったらかなり戸惑うだろうなぁ。



日本経済のウソ  高橋 洋一 (著)

著者は小泉内閣のブレーンだった高橋洋一氏。日本がデフレから脱却できないのは日銀による金融政策に効果がないためだと主張。

現状が

日銀の独立性が高すぎて、政府がインフレターゲット等の目標設定を日銀に課せない。

デフレ対策に効果的な量的緩和を日銀が否定している。

のところを、日銀法を改正して日銀にインフレターゲットを設定させるべきだという。インフレターゲットを設定すれば、量的緩和の効果を確信犯的に知っている日銀なら適切な金融政策をとれるはずらしい。

主張は一貫して日銀批判。日銀はインフレターゲットならぬデフレターゲットを設定しているとか日銀幹部は一人を除いてジャンクとか、表現はなかなか刺激的。

郵政民営化の話が最後に出てくるけどちょっと後付け感がある。内容は日銀の金融政策ばかりなので、タイトルと内容が一致していない気がする。日銀亡国論とかにタイトルを変更した方がいいかもね。



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